新卒・既卒必見!IT営業で役立つ資格とそのメリット

IT技術の進化がめまぐるしい昨今。需要がますます高まることを踏まえ、仕事や給料の安定性から、就職先の候補としてIT業界に注目している新卒・既卒の方も多いのではないでしょうか。

IT業界の中でも営業職に就きたい場合であれば、特に必須となる資格はありません。

しかし、顧客にITの基本知識や自社製品・サービスの魅力を説明し提案するといった業務が多いことから、仕事に活かせる資格はいくつかあります。

今回は、IT業界の中でも営業にフォーカスし、どのような資格が有利になるのかを解説します。

IT営業とは?

IT営業とは、IT技術を用いた製品・サービスを顧客や企業などに提案する職種のことです。

一般的な営業職とそこまで違いはないものの、ITという専門業界であることから、ITの基本知識や技術、興味が必要になります。

IT営業の仕事内容についてはこちらの記事で詳しくまとめています。興味のある方はこちらもあわせてチェックしてみてください。

IT営業で活かせる10の資格

IT営業を目指す場合、必須となる資格は特にありません

企業によって資格を必須とするケースもありますが、基本的にはITにまつわる知識や応用力、興味やコミュニケーション能力といったものを持つ人を歓迎する傾向にあります。

とはいえ、取得しておくと業務に活かせる資格はいくつか存在します。

ここでは、IT営業で活かせる資格について解説します。

1ITパスポート

ITパスポートは、IPA(情報処理推進機構)が主催するITの基本知識が身についていることを認定する資格です。

情報資格試験の中で最も低い難易度とされ、どなたでも挑むことができます。

試験はCBTというコンピューターを使用し、120分の試験時間内に多肢選択式問題を100問解きます

IT業界への就職を希望し、なにか資格を取得しておきたいといった方におすすめです。

ITパスポートの詳細については、IPA公式ホームページをご確認ください。

参考
IPA独立行政法人 情報処理推進機構|ITパスポート

2基本情報技術者

基本情報技術者も、IPAが主催する情報資格試験のうち、IT現場や業界に従事する技術者に必要とする基本知識があることを認定する資格です。

難易度はITパスポートに比べるとやや高い傾向にあり、試験は基礎知識が問われる科目A応用力に関する科目Bの二部構成となっています。

試験時間は科目Aが90分で多肢選択式問題を60問、科目Bは100分の試験時間で多肢選択式問題を20問解く必要があります。

試験の詳細については、IPA公式ホームページをご確認ください。

参考
IPA独立行政法人情報処理推進機構|基本情報技術者試験

3応用情報技術者

応用情報技術者も、IPAが主催する情報資格試験のうち、ITに関する応用力が試される資格です。

難易度は基本情報技術者試験に比べて高いとされ、基礎知識に関する試験を午前、応用力に関する試験を午後に行われます。

試験時間は、午前・午後どちらも150分で、基礎知識に関する試験は多肢選択式、応用力に関する試験は記述式となっています。

試験の詳細については、IPA公式ホームページをご確認ください。

参考
IPA独立行政法人情報処理推進機構|応用情報技術者試験

4システムアーキテクト

システムアーキテクトもIPAが主催する情報資格試験で、システム開発に従事するプログラマーやエンジニア向けの資格です。

難易度はIPAの中でも特に高く、合格率は10%ほど。

決して簡単な道のりではありませんが、取得によって上流工程で求められる開発・ビジネスなどの知識を深くまで理解できていると認定されたことをアピールできます。

就職だけでなく、万が一の転職にも有利に働くので、IT業界で長期的に活躍したい方にはおすすめです。

システムアーキテクトについてもIPA公式ホームページで確認できるので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

参考
IPA独立行政法人情報処理推進機構|システムアーキテクト試験

5情報処理安全確保支援士試験(登録セキスペ)

情報処理安全確保支援士試験もIPAが主催する認定試験の一つで、どちらかというとエンジニア向けの資格です。

サイバー攻撃の増加・高度化を踏まえ、サイバーセキュリティに関する専門的な知識を有する人に付与されます。

試験では情報システムをはじめ、システム基盤の脅威分析や情報セキュリティマネジメント、法的知識などが出題されます。

情報処理安全確保支援士試験については、IPA公式ホームページにてご確認ください。

参考
IPA独立行政法人情報処理推進機構|情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)

6ITストラテジスト

ITストラテジストもIPAが主催する認定試験の一つで、経営戦略に基づきIT戦略を策定しながらビジネスを成功に導くことができると認められた人に付与される資格です。

ITの基本知識や専門知識を有した上で新たなビジネスモデルを創出したいと考える人に選ばれています。

IT営業では企業の経営戦略について理解し、IT技術を用いて課題解決に導くことが必要になります。

そのようなときに活かされる資格がITストラテジストです。

ITストラテジストについてもIPA公式ホームページで確認できるので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

参考
IPA独立行政法人情報処理推進機構|ITストラテジスト試験

7ITサービスマネージャ

ITサービスマネージャもIPAが主催する情報資格試験の一つで、ITサービスの安定的な提供が行えると認められた人に付与される資格です。

試験は午前に2部午後に2部の計4部構成です。午前の試験では多肢選択式の問題が出題されますが、午後の二つはいずれも記述式となっています。

IT製品やサービスの品質維持や、障害発生時における迅速かつ適切な対応が試される内容となっており、ハードルの高い資格です。

詳細についてはIPA公式ホームページで確認できるので、気になる方はあわせてご覧ください。

参考
IPA独立行政法人情報処理推進機構|ITサービスマネージャ試験

8キャリアコンサルタント

キャリアコンサルタントとは、日本キャリア開発協会が主催する、キャリアコンサルティングを行えると認められた人に与えられる資格です。

主に労働者の職業選択や能力開発の向上などにまつわる相談に乗り、適切なサポートやアドバイスを行うのが仕事です。

キャリアコンサルタントと類似する資格としてキャリアコンサルティング技能士がありますが、同資格はキャリアコンサルティング技能検定と呼ばれる国家検定に合格した人を指します。

同資格については日本キャリア開発協会公式ホームページよりご確認ください。

参考
日本キャリア開発協会|国家資格キャリアコンサルタント試験
日本キャリア開発協会|国家資格キャリアコンサルタント試験について

9セールススキル検定

セールススキル検定試験は、営業担当者に必要とされる営業力を測るための試験です。

試験では行動力や顧客と仲良くなる力、論理的なプレゼンテーション能力などといった営業力を正確に測定することを目的としています。

1~3級までに分かれており、級数が少ないほど難易度は高くなります

IT営業だけでなく、さまざまな営業に有効な資格のため転職にも有利な資格の一つです。

資格の詳細については株式会社CBT-Solutions公式ホームページをご確認ください。

参考
株式会社CBT-Solutions|セールススキル検定試験

10MicrosoftOfficeスペシャリスト(MOS)

MicrosoftOfficeスペシャリストとは、Microsoft社が主催する試験資格のことです。

MicrosoftOffice製品として有名なExcel・Word・PowerPointといった製品における知識や操作技術を客観的に評価します。

一定以上の知識・操作技術を有する人には、合格後2~3時間以内にWeb上で閲覧できる合格者認定証、およびWeb上で受験当日からすぐに閲覧できるデジタル認定証を取得できます。

いずれも紙の認定証はないものの、それぞれPDFファイルでダウンロードし印刷することができます。

公的証書として使用できるので、就職先や教育機関等への提出も可能です。

これまでにMicrosoftOfficeを使用した経験があり、一定の知識・操作技術を有している方であれば、受験してみる価値のある資格と言えます。

詳細についてはOdyssey公式ホームページよりご確認ください。

参考
Odyssey|Microsoft Office Specialist
Odyssey|MOSとは/MOS取得のメリット
Odyssey|合格認定について

IT営業で求められるスキル

IT営業では、どちらかというと資格よりも営業職にあると有利な能力が求められやすいです。

企業によっては、資格も能力も有する人が良いというケースもあります。

しかし有利な資格を持っていても、営業職に必要な能力がなければ資格取得で得た知識を大いに活かすことができません。

そのため、営業職に求められる能力を多く持つ人がIT業界に有利な資格を持っている方が採用されやすい傾向にあります。

IT営業に求められるスキルについては、向いている人の特徴として別記事でまとめています。

IT営業職に就き、どのような部分にやりがいを実感できるのかについても触れているので、興味のある人はこちらもぜひご覧ください。

資格を取得する5つのメリット

IT業界にまつわる知識をはじめ、IT営業に有利な資格を持っていれば、他応募者と差別化を図ることができるので、就職がスムーズに進む可能性が高くなります。

ここでは、それ以外に考えられるメリットについて5つ紹介します。

資格取得までに時間がある人は、この機会にメリットを踏まえ、取得を目指してみてはいかがでしょうか。

1基礎・応用にまつわる知識を身につけられる

IT業界にまつわる資格を取得することで、基礎・応用にまつわる知識を身につけることができます。

基礎知識をはじめ、応用にまつわる知識を身につけられれば、顧客への営業活動に際して説得力を上乗せした提案ができるようになります。

顧客の抱える悩みや課題に対して正しい知識を応用しながら提案できれば、筋の通った説明が可能になり、契約に結びつけることができます。

基礎知識や応用にまつわる知識が不足していると、自社製品やサービスの魅力だけを説明する営業になりやすいです。

提案を受けた顧客にとっても「その製品を契約したところで課題解決に至るのか」が不透明のため、契約には至りにくいでしょう。

IT営業職という立場だからこそ、契約につなげることは大切です。

IT業界にまつわる基礎知識や応用知識が不足していると感じる人にとっては、資格取得によって説得力をプラスできる点がメリットになるでしょう。

2業務に役立つ

IT業界にまつわる資格を取得することで、業務に役立たせることができます。

ITといっても幅が広く、さまざまな知識を求められやすいです。

毎日の業務で一つひとつ覚えることはできても、専門知識を身につけていないままだと、どのような部分に有効なのかといった細部について理解が追いつきません

ある程度基礎知識を有していれば、IT業界に従事する人の話も理解できるので、スムーズな業務が可能になります。

3IT業界のプロとしてお客様と商談できる

資格を取得することで、IT業界にまつわる資格の合格者であることが証明されます。

証明書等の交付を受け、名刺等に記載すれば、IT業界に必要な知識を有するプロフェッショナルとしてお客様との商談に臨めます。

取引先や商談先は個人に限らず、大手企業になることも珍しくありません。

そのようなときにいくつか資格を取得していると、お互いにIT業界のプロとして適切な話し合いができるのも、資格保有者ならではのメリットです。

4業務の幅が広がる

IT業界にまつわる資格を取得することで、携わることができる業務の幅が広がります。

IT技術にまつわる知識の専門性が高いとみなされるので、役職を目指すきっかけにつながるなど将来的なキャリア形成にも有利にはたらきます。

資格がないままよりも、基礎知識を身につけた上で就職することで、入社当初から即戦力としてさまざまざな業務を任される可能性にも期待できるでしょう。

5自己アピールになる

どの資格にも共通することですが、自己アピールにつながるのもメリットです。

資格を取得するにはさまざまな知識を身につけることが必須になります。

そのためには多くの時間と労力、努力が必要であることは誰しもが想定できます。

資格取得によって粘り強く努力できること真面目であること諦めずにやり抜く力があることも証明されるので、一度取り組んだ業務も諦めずにやり抜く人柄であることをアピールできるのもメリットと言えるでしょう。

ITは未経験でも目指せる?

IT業界は、資格がない人はもちろん、未経験の人でも目指すことができる業界です。

単純に、ITに対する興味や企業の取り扱う製品・サービスが好きで、もっと広めたいといった思いをもっている人でもやり遂げられる仕事です。

IT業界の中でも営業職に興味がある人は、こちらの記事もぜひご覧ください。

未経験で応募する際に必要な資格や能力についてまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

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