1 ガクチカとは?就活での重要性をおさらい

ガクチカとは「学生時代に力を入れたこと」を指し、就活の自己PRやエントリーシートでよく問われます。
企業がガクチカを重視する理由は、人柄・行動力・価値観を知る材料として活用できるからです。

どのような課題にどう取り組み、どんな結果を出したかを通じて、仕事への姿勢や適性を見極めています。

2 ガクチカにおすすめの題材7選

ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)を考える際、どんなテーマを選ぶべきか悩む方も多いと思います。
企業側はガクチカを通じて、学生がどんな考え方・行動をし、課題を乗り越えてきたのかを知りたいと考えています。
ここでは、ガクチカで使いやすく評価されやすい題材7つを、具体的なアピールポイントとセットで紹介します。

No.1 アルバイト経験

アルバイトは多くの学生が経験するため、ガクチカでも定番のテーマです。
ただし「単に長く働いていた」だけではなく、チームワークや接客スキル、売上向上や業務改善につながる取り組みを盛り込むと印象が良くなります。
例えば「新人教育マニュアルを作成した」「売上目標を達成するために接客方法を工夫した」といった具体例があると、企業側も評価しやすくなります。

No.2 サークル活動・部活

部活動やサークル活動は、目標達成に向けた努力やリーダーシップ経験をアピールできる題材です。
特に「部長」「キャプテン」「イベントリーダー」などの役職に就いた経験がある場合は、それを強みとして活かせます。
また、チーム内での役割や、目標達成までに直面した課題とその解決策を具体的に伝えることで、より説得力が増します。

No.3 学業(ゼミ・研究・資格取得)

学業をガクチカの題材にする場合は、継続力や論理的思考力、専門性の高さをアピールできます。
文系ならゼミ活動や資格取得、理系なら研究や実験、学会発表などが具体的なエピソードになります。
大切なのは「何を学んだか」「どんな困難をどう乗り越えたか」「その経験を通じて得た気づきや成長」を明確に伝えることです。

No.4 インターン・ボランティア活動

インターンやボランティア経験は、実際の社会人や企業と関わった経験としてアピールしやすい項目です。
特にインターンは、実務に近い業務や課題解決プロジェクトに参加した場合、その具体的な成果や評価ポイントを交えて伝えると効果的です。
ボランティアの場合は、社会貢献だけでなく「誰にどんな価値を提供できたか」「自分が何を感じたか」を含めると印象が良くなります。

No.5 留学・海外経験

留学や海外ボランティアなどの経験は、語学力だけでなく、異文化理解力や柔軟性、挑戦心をアピールできます。
たとえば「文化の違いで困ったこと」「生活や学習の中で工夫したこと」など、自分ならではの体験談を交えることで、他の学生との差別化ができます。
ただし「海外に行った」という事実だけではなく、そこから得た学びや行動が伝わるように意識しましょう。

No.6 起業・学生団体の立ち上げ

自分でビジネスを始めたり、学生団体を立ち上げたりした経験は、主体性・リーダーシップ・課題解決力など、社会人として求められる素養を幅広くアピールできます。
特に「ゼロから企画し、仲間を集め、運営まで行った」場合は高評価につながります。
立ち上げの背景や苦労したこと、成果・改善点まで具体的に伝えられると説得力が増します。

No.7 家庭の事情を乗り越えた経験

一見就活に関係ないように思える家庭の事情も、ガクチカの題材として有効です。
たとえば「家計を支えるためにアルバイトを掛け持ちした」「介護や家事と学業を両立した」など、困難を乗り越えたエピソードは、行動力や責任感、粘り強さを伝える材料になります。
デリケートな内容の場合は過度に詳しく語りすぎず、前向きさや成長につながったことを軸にまとめると好印象です。

3 ガクチカを書くときのポイントと構成

ガクチカを書く際は「STAR法」と呼ばれるフレームワークを活用するのが効果的です。

  • Situation(状況):どんな背景や課題があったか
  • Task(課題):自分が担った役割や目標
  • Action(行動):具体的にどのような工夫や行動をしたか
  • Result(結果):その結果、どうなったのか

特に「Action(行動)」を丁寧に書くことで、仕事への取り組み方や思考力を伝えることができます。

結果よりも「思考・行動プロセス」を重視する

多くの学生が結果や成果ばかりを強調しがちですが、企業が見ているのは「その成果をどうやって生み出したか」というプロセスです。
たとえば売上や成績が上がったという結果よりも、そのためにどんな課題を感じ、どう考えて行動を工夫したのかを具体的に示すことで、説得力が高まります。

数字・具体例を入れて信頼性を高める

頑張りました」「努力しました」といった抽象的な表現だけでは、採用担当者に伝わりづらくなります。
そこで重要なのが、数字や具体的なエピソードを盛り込むことです。

たとえば「○○人のチームをまとめた」「売上を◯%向上させた」といった定量的なデータを入れることで、信ぴょう性が高まり、内容にも厚みが出ます。

4 NGなガクチカの例と注意点

せっかく努力して書いたガクチカでも、内容や伝え方によっては逆効果になってしまう場合があります。
ここでは特にありがちな失敗例とその対策を解説します。

ただの「頑張りました」で終わっている

アルバイトで頑張りました」「部活を頑張りました」だけでは内容が伝わりません。
何に対してどう頑張ったのか、どんな工夫をしたのかまで具体的に掘り下げましょう。

特に企業側は「再現性」を重視するため、自社でも同じような行動ができそうかを見ています。
行動内容や成果を必ずセットで書くことが大切です。

自慢話や過剰なアピールになっている

ガクチカは自己PRとは異なり、謙虚さや協調性も重視されます。
自分の活躍ばかりを強調すると「自己中心的」と受け取られることも。

たとえばチームでの取り組みなら「自分だけでなく、周囲と協力しながら成果を上げた」という視点を入れると好印象です。
また、リーダー経験を語る場合も「メンバーの意見を尊重しながらまとめた」といった姿勢を盛り込むとバランスが取れます。

企業に関係ない内容に脱線している

ガクチカでは、自分が力を入れたことなら何でも良いわけではありません。
たとえば「趣味でゲームに熱中した」といった内容は、企業の求める人物像と結びつかない可能性があります。

ガクチカを書く前には、企業の求める人物像や価値観を確認し、自分の経験の中でどう活かせそうかを考えましょう。
無理に合わせる必要はありませんが、企業目線を持つことが重要です。

5 文系・理系別|おすすめのガクチカ例文

ガクチカは、文系・理系それぞれの特徴を活かした内容が好印象につながります。
企業の業種や職種に合わせたアピールポイントも意識しながら、以下のように構成するのがおすすめです。

文系:アルバイトやゼミをテーマにした例文

【テーマ】飲食店アルバイトでの売上向上施策

私は大学時代、飲食店でアルバイトリーダーとして売上向上に取り組みました。
当初は売上が前年同月比で80%と苦戦しており、私は「来店理由の分析」が必要だと考えました。
アンケートを実施し、立地よりもメニューやサービスに改善点があると判明。
そこで、学生向けセットメニューを新設し、SNSでの告知を担当しました。
その結果、売上は3ヶ月で前年比110%を達成。課題発見から解決まで一貫して行動できたことが、自分の強みです。

【テーマ】ゼミ活動でのチームプロジェクト

経済学ゼミにおいて、地方創生をテーマにした企画提案を担当しました。
私はチームリーダーとして進行管理を行い、メンバー間の意見をまとめる役割でした。
特に苦労したのは意見対立時の調整ですが、週1回の個別面談を設けることで不満やアイデアを吸い上げ、最終的には全員が納得できる提案書を完成させました。
この経験から、調整力とリーダーシップを身につけました。

理系:研究や学会発表をテーマにした例文

【テーマ】新素材の耐熱実験・学会発表

私は材料工学専攻で、新素材の耐熱性向上に関する研究に取り組みました。
テーマは「高耐熱ポリマーの開発」で、半年以上かけて繰り返し実験・分析を行いました。
条件設定が難しく結果が出ない時期もありましたが、原因分析と条件再設計を粘り強く続け、最終的に耐熱温度を20℃向上させることに成功。
学会発表にも参加し、論理的に説明する力やプレゼン能力も養われました。

【テーマ】プログラム開発プロジェクト

情報工学研究室でAI画像認識プログラムの開発を行いました。
私は主にアルゴリズム設計とデータ整理を担当し、数千枚の画像データを扱う中で、処理速度と精度の両立に苦労しました。
何度もコードを見直し、ライブラリの選定や試行錯誤を重ねた結果、認識精度を従来比15%向上させることができました。
根気強さと課題解決力を培った経験です。

【テーマ】地域イベント運営ボランティア

私は地域のマラソン大会運営ボランティアに3年間参加し、最終年度はスタッフリーダーを務めました。
特に力を入れたのは参加者対応マニュアルの改善で、過去のトラブル事例を分析し、対応フローを整理しました。
その結果、当日の混乱が大幅に減り、参加者アンケートでも満足度が前年より15%向上しました。
周囲を巻き込みながら改善を進める力を身につけたと自負しています。

6 ガクチカと自己PRの違いとは?

ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)と自己PRは、就活でよく問われるテーマですが、それぞれ目的や伝えるべき内容が異なります。
混同してしまうと説得力が弱まるため、違いをしっかり理解しておくことが重要です。

「ガクチカ=過去の具体的エピソード」

ガクチカは「学生時代に取り組んだ経験」を通じて、自分の行動や考え方、課題解決力などを具体的な事例で伝えるものです。
あくまで「事実ベース」で、自分がどう行動したか、どんな成果を出したかが問われます。

「自己PR=自分の強み・長所を企業に売り込む」

一方、自己PRは「自分の強みや長所」を企業にアピールするもの。
必ずしも具体的なエピソードに限定されず、強みを裏付けるエピソードや性格傾向も含めて、自分を採用するメリットを伝えるのが目的です。

POINT

ガクチカ 過去の経験重視 → 何をしたか、どう考えたか
自己PR 未来の貢献重視 → 強みを活かしてどう役立つか

両者をバランスよく使い分けることで、説得力のあるエントリーシートや面接回答につながります。

7 企業に刺さるガクチカにするためのコツ

ガクチカはただ自分の経験を語ればよいわけではありません。
企業側が求める人物像や組織文化とマッチしているか、再現性があるかどうかが評価のポイントになります。
以下の点を意識することで、より伝わるガクチカになります。

企業の求める人物像や価値観とリンクさせる

例えば「挑戦心」を重視するベンチャー企業であれば、失敗を恐れず新しいことに挑戦したエピソードが好まれます。
一方で「安定したオペレーション能力」を求める企業では、コツコツと改善や継続を積み重ねた話が響きやすいです。
企業分析をしっかり行い、自分の経験と企業文化・事業内容を結びつけることが重要です。

汎用的ではなく、自分にしか書けない内容を盛り込む

アルバイトで接客を頑張った」だけでは多くの学生と内容が被ってしまいます。
そこで、以下のような要素を盛り込むと差別化しやすくなります。

  • 具体的な数字(売上●%UP、アンケート満足度●%)
  • 自分なりの工夫や改善点
  • 失敗や挫折 → そこから学んだこと
  • 立場や役割(リーダー経験、サポート役など)

自分らしさやオリジナリティが感じられるガクチカこそ、企業に「この人と一緒に働きたい」と思わせるきっかけになります。

8 FAQ(よくある質問)

Q ガクチカで嘘を書くのはバレますか?

A 面接で深掘りされるため、違和感があるとバレる可能性が高いです。
正直に経験した内容をベースに工夫して作成しましょう。

Q 特に力を入れたことがない場合、どうしたらいい?

A 小さなことでもOKです。日常生活や学業、趣味なども切り口次第でガクチカになります。

Q ESと面接で内容が違ってもいい?

A 大きなズレはNGですが、エピソードの切り取り方や表現方法を変えるのは問題ありません。

9 まとめ|ガクチカは「おすすめ」より「自分らしさ」を意識しよう

ガクチカは就活で重要ですが、他人と比較しすぎる必要はありません。
大切なのは「何をしたか」よりも「どう考えて行動したか」。
自分らしさや工夫した点を意識し、企業に伝わるガクチカを作り上げましょう。

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