新卒での就職を目前に控え、「平均年収ってどれくらい?」と気になる方は多いのではないでしょうか。
この記事では、最新データをもとに新卒の平均年収を業界別・企業規模別・学歴別など多角的に分析し、年収アップのための戦略もご紹介します。
1 新卒の平均年収とは?全体像と注意点
新卒の平均年収とは、社会人としての第一歩を踏み出す学生が「最初に受け取る1年間の収入の平均値」を指します。
これは月給の12ヶ月分に加え、年2回のボーナスや各種手当(住宅手当、通勤手当など)を含めた総額で算出されます。
ただし、“平均年収”という言葉には注意が必要です。
平均という数字は、全体の合計を人数で割ったものであり、極端に高い(または低い)年収があると、その影響を強く受けます。
そのため、「平均=みんながもらっている金額」とは限らず、実態とはやや乖離があるケースも少なくありません。
また、業界や企業規模、学歴、勤務地などによって初任給には大きな差が出るため、平均値だけに頼らず「自分が志望する業界ではどうか」「生活に十分な額なのか」など、複数の視点から年収を見ることが大切です。
年収の内訳や税金・社会保険料など、給与明細の読み解きにも慣れておくと、就職後のギャップを減らすことができます。
就活を始めると、「どのくらいの年収をもらえるのか?」というのは多くの人が気になるポイントです。
しかし一言で“平均年収”といっても、金額の意味や内訳、さらには手取り額との違いを正確に理解しておかないと、あとでギャップに悩むことになりかねません。
この章では、平均年収にまつわる基本的な知識と、注意すべきポイントを整理して解説します。
1ー1 平均年収の定義とデータの見方
「平均年収」とは、1年間に企業から支給される給与や手当、賞与(ボーナス)などをすべて合算した金額の平均値を指します。
よくニュースや統計で目にする平均年収は、あくまで“全国の平均”であり、個人の状況や業種、勤務地によって大きく異なる可能性があります。
また、データによっては中央値(全体の真ん中の値)と平均値(合計を人数で割った値)が混在していることもあるため、見方には注意が必要です。
たとえば、ごく一部の高年収者が平均を押し上げているケースもあるため、平均=一般的な水準ではないことも覚えておきましょう。
1−2 年収と月収・手取りの違いに注意
混同しがちですが、「年収」「月収」「手取り」はそれぞれ意味が異なります。
年収 | 月収×12ヶ月+賞与(年2回など)を加算した総支給額 |
---|---|
月収 | 基本給+残業代+各種手当(通勤手当など) |
手取り | 月収から、所得税・住民税・社会保険料などを差し引いた“実際に振り込まれる額” |
たとえば、年収280万円でも、実際に月々使える手取りは18〜20万円前後となるケースが多いです。
この手取り額の感覚を持っていないと、生活設計で誤差が生じやすくなるので要注意です。
1−3 ボーナス込みか・年収の内訳を把握しよう
新卒の年収データには、ボーナス(賞与)を含めた金額が記載されている場合が一般的です。
たとえば「年収300万円」とあっても、内訳としては「月給22万円+賞与2ヶ月分×2=52万円」といった形になっていることが多いです。
また、企業によっては住宅手当・通勤手当・資格手当などの「諸手当」も年収に含まれるケースがあります。
特に初任給の提示額だけで判断せず、年収の内訳を確認し、自分が実際に受け取る金額のイメージをつかむことが大切です。
年収を正しく理解することは、企業選びの比較だけでなく、就職後の生活設計にも直結する重要な要素です。新卒の年収データにはボーナスが含まれていることが多いです。
年2回の賞与や住宅手当なども加味されているため、内訳のチェックも忘れずに行いましょう。
2 新卒の平均年収【2025年版・最新統計】
文系・理系別の平均年収
文系 | 250万円〜280万円程度 |
---|---|
理系 | 270万円〜300万円程度 |
理系は技術職が多く、初任給がやや高めに設定されている傾向があります。
男女別の平均年収
男性 | 平均280万円前後 |
---|---|
女性 | 平均260万円前後 |
企業の制度や職種の偏りなどにより、男女間の差は依然として見られます。
学歴別(大卒・専門卒・大学院卒など)
大卒 | 270万〜290万円 |
---|---|
専門卒・短大卒 | 240万〜260万円 |
大学院卒(修士) | 300万円前後 |
大学院卒は専門職や研究職に就くことが多く、年収は高めに出る傾向です。
3 業界別に見る新卒の平均年収
平均年収が高い業界(金融・IT・コンサルなど
金融(証券・銀行) | 300万〜330万円 |
---|---|
IT/通信 | 290万〜310万円 |
コンサル | 310万円以上(成果報酬含む) |
平均年収が低めの業界(サービス・福祉・小売など)
サービス | 240万円前後 |
---|---|
福祉・介護 | 230万円〜250万円 |
小売業 | 240万〜260万円 |
同じ学歴でも大きく差が出る理由とは?
業界ごとのビジネスモデルや利益率、人件費への配分方針が違うため、同じ学歴でも年収に差が生まれます。
4 企業規模・地域別の新卒年収比較
大手企業と中小企業の差
- 大手企業:初任給22万〜25万円+充実した手当
- 中小企業:初任給18万〜22万円が主流
賞与や昇給制度にも差があるため、長期的な視点で比較が重要です。
都市部(東京・大阪など)と地方の年収ギャップ
都市部では物価が高い分、給与水準もやや高く設定されています。地方は生活コストが低いため、給与水準が抑えられる傾向にあります。
公務員や団体職員の初任給は?
- 国家公務員(大卒):約226,000円〜
- 地方公務員:地域により差があるが約200,000円前後
- 団体職員:民間企業と公務員の中間的な水準
5 新卒で年収を上げるためにできること
新卒での就職は、将来のキャリアと収入に大きな影響を与える重要なスタート地点です。
「最初から高年収を目指したい」「できるだけ好待遇の企業に入りたい」と考える方も多いでしょう。
しかし、年収は単に企業を選ぶだけでなく、自身の行動や準備次第で大きく左右されます。
ここでは、年収アップを目指すうえで新卒が取り組める具体的な方法についてご紹介します。
戦略的に就活を進めることで、自分にとってよりよい待遇を勝ち取るチャンスが広がります。
5ー1 高年収業界への就職戦略
最もシンプルに年収を上げる方法のひとつが、年収水準の高い業界を目指すことです。代表的なのは以下のような業界です。
金融業界(証券・銀行など)
報酬体系が明確で、成果報酬やボーナスが手厚い傾向
IT・通信業界
エンジニアやPM(プロジェクトマネージャー)など専門職の需要が高く、スタートから年収が高め
コンサルティング業界
外資系を中心に高年収スタートが一般的で、ハードワークと報酬が比例する構造
これらの業界では、「学歴」「専門知識」「論理的思考力」「コミュニケーション力」などが高く評価されます。
自分がその業界にフィットするか、また求められるスキルや業務内容について十分な業界研究を行うことが第一歩です。
5ー2 インターンや資格取得によるアピール
企業が採用時に重視するのは、「即戦力になりそうかどうか」という観点です。
そのため、就活前や選考中にインターンに参加することで、実務に近い経験を持つ学生は明確なアドバンテージになります。
また、以下のような資格を取得しておくと、選考時の評価が高まる可能性があります。
- 簿記2級以上:経理・財務職や管理部門志望者に有効
- TOEIC 800点以上:グローバル企業や外資系企業を狙う場合に大きな武器
- 基本情報技術者試験/応用情報技術者試験:IT業界への就職を狙うなら高評価
特に理系職でなくても、業界に関する基本的な知識があることは「熱意」や「本気度」の裏付けとして伝わります。
志望先に応じた実績づくりを計画的に行いましょう。
5ー3 初任給だけでなく将来の昇給制度にも注目
目先の年収や初任給だけで企業を選んでしまうと、「思ったほど収入が増えない」と後悔することもあります。
大切なのは、“生涯年収”や“昇給のペース”を把握することです。
たとえば
- 年1回昇給だが金額は微増(中小企業に多い)
- 入社3年目で一気に昇格・年収アップのチャンスあり(大手企業に多い)
- 成果に応じて昇給・賞与が決まるフレックス制度(外資系に多い)
これらは求人票や会社説明会だけでは見えてこない場合もあるため、OB訪問や口コミサイト(OpenWork、ライトハウスなど)を活用して情報収集するのも有効です。
将来的にどれだけ成長・昇給できる環境なのか、長期的な視点で企業を評価することが、満足度の高いキャリア形成につながります。
一時的な金額だけでなく、昇給ペース・キャリアアップ制度の有無など“将来性”も重視しましょう。
6 よくある質問(FAQ)
Q1 新卒の年収が高い企業ランキングは?
A 外資系企業(外資コンサル・投資銀行)や、大手IT企業(GAFA・メガベンチャー)などが上位を占めます。
Q2 初任給と年収は違う?
A はい。初任給は月の給与、年収は賞与・手当を含めた総額です。
Q3 副業や成果報酬で年収が上がることはある?
A 副業可の企業や成果連動型の職種では、年収が大きく増える可能性があります。
Q4 就活で年収を重視しすぎるのはNG?
A 年収だけでなく、職場環境・キャリアの成長性・福利厚生など、総合的に判断することが大切です。
まとめ 平均年収だけにとらわれず「将来の伸び」も見るのがカギ!
2025年卒の新卒平均年収は、業界・企業規模・学歴によって大きく異なり、ひとくちに“平均”といっても、その背景には複雑な要素が絡み合っています。
大切なのは、単に「今いくらもらえるか」という数字だけで判断するのではなく、「5年後、10年後にどのような収入やスキルが得られるのか」という成長の見通しまで含めて考えることです。
たとえば、初任給が高くても昇給がほとんどない企業もあれば、最初の年収は低くても3年後には大幅な給与アップやキャリアステップが見込める企業もあります。
また、年収が多少低くても働きやすい環境や良好な人間関係が揃っていれば、長期的に見た満足度はむしろ高いというケースも多いです。
自分にとって何を優先するかを明確にし、企業の制度やカルチャー、成長環境をよく調べたうえで判断することが、後悔のないキャリア選択につながります。
数字に一喜一憂するのではなく、「自分に合った働き方」「将来的な可能性」にも目を向け、納得のいく就職を目指しましょう。
平均年収の数字は、あくまで“参考値”に過ぎません。大切なのは、その数字の裏側にある「自分の人生設計」とどう重なるかという視点です。
エイトリンクの採用情報
Webマーケティング力が強みのエイトリンク株式会社は、商談からの成約率が70%以上という実績を持つIT企業です。
当社では、営業部で働く人材を新卒採用・中途採用ともに大募集しています。
教育制度の充実と稼げる環境がこの会社で働く魅力です。
エイトリンク営業部のインセンティブ取得率は100%です。すべての営業スタッフが成果を出し、インセンティブを確実に獲得しており、個々の努力がしっかりと報われている「稼げる環境」といえます。
さらに、飛び込み営業がないこと、Web面接が可能であること、どの支社も主要駅から徒歩圏内であること、産休・育休等の福利厚生が充実していることなど、働きやすい環境が整っています。
新卒・第二新卒・中途、すべての方を対象とした会社説明会はオンラインで実施しております。
面接は対面とオンラインの2通りあり、エントリー者の希望に合わせて実施しています。